豊津の梅林  2007/2/23

6年ぶりに訪れた豊津の梅林は、案内板がなくわかりづらくて一度通り過ぎてしまった。引き返して少し奥まった梅園の入り口にたどり着くとなんとなくすさんだ感じがした。作業中の方に梅林の見物をお願いしたら、なぜか持ち主に聞いてくれといわれる。持ち主は、工場のような建屋の中だった。中に入って観梅の許しを請うとなぜか歯切れが悪い。もう梅園はやめたので手入れをしておらず雑草が茂っているので、転んで怪我をしても責任は持てないし、観て回るのも大変とおっしゃる。そこを、入り口近くだけでもとお願いして入らせてもらった。もともと実梅の栽培が目的だったので、入園料はとられておらず、好意での公開であった。いずれにしても、これだけの数の梅の古木が、荒れるに任せた状態になるのは大変残念である。今回が最後かと思うと自然と奥の方まで足が延びてしまった。一通りカメラに収めたので、お礼を述べて引き返す時に、運転席から会釈をしたら持ち主のちょっと寂しげな笑顔が返ってきた。やむを得ないことだが、年々歳々同じからずということか。

こちらの斜面はまだ手入れがされている様子

作業用の通路は、もう簡単には通れない状態